頑い鉛筆
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頑い鉛筆
小道具屋に古びた鉛筆があった。絶対に正解しか書かせない、とても頑固な鉛筆だ。テストで言えば正解を当てるまで頑として炭が紙に乗らず、買った少女は大いにこの鉛筆に憤慨した。
けれども、ある使い道を思いついてからは、この鉛筆は彼女の大切なパートナーになった。
それは、占いだ。イエス、ノーで答えられる問いに答えるとき、この鉛筆は大いに役に立った。
瞬く間に彼女の占いは有名になり、占い師としての名声も高まった。たくさんの男性から声がかかり、その一人との将来を彼女は占ってみた。
「私は幸せになれますか?」
答えはイエス!
さっそく付き合い、そして順調に結婚を決め、婚姻届にサインをした。
「さあ、あなたの番よ」
笑顔で彼女は紙を渡した。
「ごめん。君は僕の正解の相手じゃなかったみたいだ…」
言った恋人の手の中には、古びた鉛筆が握られていた。
小道具屋に古びた鉛筆があった。絶対に正解しか書かせない、とても頑固な鉛筆だ。テストで言えば正解を当てるまで頑として炭が紙に乗らず、買った少女は大いにこの鉛筆に憤慨した。
けれども、ある使い道を思いついてからは、この鉛筆は彼女の大切なパートナーになった。
それは、占いだ。イエス、ノーで答えられる問いに答えるとき、この鉛筆は大いに役に立った。
瞬く間に彼女の占いは有名になり、占い師としての名声も高まった。たくさんの男性から声がかかり、その一人との将来を彼女は占ってみた。
「私は幸せになれますか?」
答えはイエス!
さっそく付き合い、そして順調に結婚を決め、婚姻届にサインをした。
「さあ、あなたの番よ」
笑顔で彼女は紙を渡した。
「ごめん。君は僕の正解の相手じゃなかったみたいだ…」
言った恋人の手の中には、古びた鉛筆が握られていた。
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公開:19/04/25 23:19
ファンタジー小説を書くのが好きです。
よろしくお願いします。
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