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僕のベッドの横で影のように座り込んでいるおじさんは言った。
「生きて行く上で大切な物?そりゃあなんと言っても『夢』だよ。『夢』より大切な物はこの世にはないと言ってもいいくらいだぞ、少年」
おじさんはそう言ってひげをひくひく動かした。
「絶対そうだよね。僕もそう思うんだけどお父さんは『そんな甘いこと言ってるんじゃ駄目だ。ちゃんと働いて、食えるようになるのが大事だ』って言うんだよね」
「少年。君はどうしたいんだ?」
「だからとりあえずバイトでもしながら音楽活動をやって行きたいんだよな」
「音楽活動ってのが少年の『夢』と言うわけだな」
「ねえおじさん。僕のお父さんを説得してくれない?おじさんはお父さんより125歳も年上なんだろ?説得力あると思うからさ」
「でもなあ『夢』だけあれば生きて行けるこの私が説得してもなあ」
175年も夢だけを食べて生きているバクのおじさんは、またひげをひくひく動かした。
「生きて行く上で大切な物?そりゃあなんと言っても『夢』だよ。『夢』より大切な物はこの世にはないと言ってもいいくらいだぞ、少年」
おじさんはそう言ってひげをひくひく動かした。
「絶対そうだよね。僕もそう思うんだけどお父さんは『そんな甘いこと言ってるんじゃ駄目だ。ちゃんと働いて、食えるようになるのが大事だ』って言うんだよね」
「少年。君はどうしたいんだ?」
「だからとりあえずバイトでもしながら音楽活動をやって行きたいんだよな」
「音楽活動ってのが少年の『夢』と言うわけだな」
「ねえおじさん。僕のお父さんを説得してくれない?おじさんはお父さんより125歳も年上なんだろ?説得力あると思うからさ」
「でもなあ『夢』だけあれば生きて行けるこの私が説得してもなあ」
175年も夢だけを食べて生きているバクのおじさんは、またひげをひくひく動かした。
ファンタジー
公開:19/04/25 16:41
もともとは漫画を描いていました。
漫画のアイデアを文字で書いているうちにショートショートも書くようになったんですよね。
名前はもちろんペンネーム。
実際にはない名字を考えました。
読みは、男の子気分の時は『いえにら・まさみ』
女の子気分の時は『いえにら・まみ』に変わります(笑)
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