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弓を引く夏に、心虚しく、侘しさばかりを募らせる少年は、遠ざかる季節を手に入れようと必死にもがいていた。

「もう、いやだ。僕が僕じゃなくなる。そして、光に心は焼かれてしまうんだ」

少年は、手をばたつかせた。
まるで、底なしの地上から必死に希望を見いだすように・・・

深紅は時に委ねられ、幻はあたかもいつまでも存在し続けるかのように輝き続ける。

少年は、虚空になる。
孤独が孤独を奏で始めた頃に、魅入る一筋の習わしのように・・・

希望の次を紡ぐ言葉もまた希望である・・・
その他
公開:19/04/24 00:39

神代博志( グスク )









 

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