どんぶらこっこ

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どんぶらこっこ どんぶらこっこ

私は暖かく、まあるいものだ。

どんぶらこ

ここに流れ着くまで、けして緩やかに流れていたわけじゃない。

1つの川だと思ったものが、実は二股に分かれていて、ザブーン!
のみこまれた。
悲しくて悲しくてこのまま私は消えて無くなるのかと思った時もあった。
でもどうにか踏ん張って。
そしてまた
どんぶらこっこ どんぶらこっこ

ある日、私の横を優しく見守りながら一緒に流れるどんぶらこと出会い、共になろうと言ってくれました。
ふたりは一緒にどんぶらこどんぶらこと。
いつしか交わり、ふたつがひとつに。
もはやふたりではなくひとりになりましたとさ。


「どんぶらこっこ…どんぶらこっこ…」
眠れず小さく囁きながら、自分の額を彼の背中に当てる。

スースースー…

彼の寝息が聞こえる。
窓から見える月を見上げながら、私は結婚したのだなぁと。

めでたしめでたし
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公開:19/04/23 11:16
更新:19/04/23 11:17
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さささ ゆゆ( 東京 )

最近生業が忙しく、庭の手入れが疎かな庭師の庭でございます。

「これはいかんっ!!」と突然来ては草刈りをガツガツとし、バンバン種を撒きます。

なので庭は、愉快も怖いも不思議もごちゃごちゃ。

でもね、よく読むと同じ花だってわかりますよ。


Twitter:さささ ゆゆ@sa3_yu2





 

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