下等な純愛

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天使の指輪に嵌めた指輪
輝く白いダイヤ、銀色のリング
涙を流した天使は己の羽を破り捨てる
人間を愛するために
流れた血は朱く二人を暖かく包み込む
朱い揺りかごに乗って新たな命が二人に送り届けられる
天使は神に懺悔する
身の程知らずの愛に溺れ、その象徴を捨てたことを
人間は神に天使の幸せを願った
自分を愛してくれるその人の幸せを一番に願った
指輪が朱く染まり、金属の匂いが鼻につく
二人は抱き合い
神に祈り続ける
滑稽な誓いの物語を二人で語る
魂の上昇と下降を繰り返し、二人は地上と空で踊る
翼はもうないけれど
そんなガラクタは犬に食べさせてしまいなさい
指輪はもう抜ける事はない
その指は二度と解かれることのない呪縛を受け入れたのだ
二人は互いに優しく笑い、接吻する
公開:19/04/20 23:21
純愛 誓い 物語 天使 人間

呉二郎

毒にも薬にもならぬ詩、物語。


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