星に願いを

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今夜、ミトンとポトスの結婚式が始まる。私たち夫婦は出席するための支度を整え、瓶を持って夜道を歩く。
瓶の中身は流れ星だ。出席者たちはこの日のために、願いを込めた流れ星を瓶に詰めて持ち寄っていく。
「私、今日泣いちゃうかも」
「君の親友の晴れ姿だもんなぁ」
小さな教会に着くと、列席者たちの流れ星が瓶の中でチカチカ輝いているのが見えた。全部違った色をしている。込めた思いの輝きが、流れ星に染まっているからだ。
部屋が暗くなり、音楽が鳴り響く。新郎新婦の入場だ。
「結婚おめでとう!」
その言葉を皮切りに、列席者たちが瓶を開ける。流れ星が二人の間をホタルのようにゆっくり飛んで、祝福を伝えていた。
「綺麗……」
君はやっぱり泣いてしまって、流れ星みたいに涙が落ちた。
僕らの結婚式の時も思ったけど、やっぱり君が一番綺麗さ。
主役の二人は幸せそうに、流れ星を空へと返す。
星空は二人を祝福して、一層輝いた。
ファンタジー
公開:19/04/20 22:04
更新:19/04/24 00:42
結婚祭り おめでとうございます(≧∇≦) 駆け込み参加(笑)

風月堂( 札幌 )

400文字の面白さに惹かれて始めました!
文字や詩のようなものを書くのが趣味です。
情緒不安定気味でアゲサゲ落差のひどい人間ですw
いろんな方々の作品を読んで、心を豊かにしていきたいです。

無料の電子書籍をつくりました。
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