白い○人

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冒険を続けていた僕と彼女だったが、洞窟の入口で謎の戦士に捕まった。戦士は僕達を座らせるとキタキツネの像の胸の文字を指差した。
【白い○人】
「おまえ達の関係をこの女に決めてもらう」
戦士は彼女に紙とペンを手渡した。
「お前が○の中の文字を決めるのだ。この奥に進むにはその○を実現しないといけない!」
戦士はそう笑うと、右手に持ったハムの塊にかぶりついた。僕は恐る恐る提案した。
「【恋】とか、どう?」
彼女は首を振った。
 そりゃそうだ。この前のモンスター戦で僕は先に逃げてしまった。薬草も僕ばかり使う。間違えて火の魔法で彼女の髪の毛を燃やした事もある。僕は慌てた。
「【友】とか【隣】とか?最悪【変】でも良いよ!【殺】だけは止めて!」
彼女は戦士に紙を見せた。
「これで」
紙には【夫】と書かれていた。そして彼女はどうぐぶくろに隠していた【しろいドレス】をそうびした。
僕達の冒険は続く。
ファンタジー
公開:19/04/20 18:25
更新:19/04/21 09:27
結婚祭り なぜかラノベ風 ぱせりんさん

たらはかに( 日本 )

たらはかに

https://twitter.com/tarahakani
猫ショートショート入選 「猫いちご ・練乳味」
渋谷ショートショート入選 「スク・ラブラブ・ランブル交差点(哀)」とか。

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