監獄島_(9)

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ロープを矢に括り付け
ヤスから離れ、かつ熊から見えそうな所を狙って矢を射る。
「!?」
思った通り熊はロープを蛇と勘違いして
驚いたようだった。

これなら直接射るよりは誤射の危険は低い。

「うおおおお!!」
その隙を狙ってヤスの渾身の一撃が熊を捕らえ、
さしもの熊もついに力尽き、倒れた。

「やっ、やったぜ……畜生」

……

「相田の嬢ちゃん、お陰で助かったぜ!! あと数分遅ければヤバかった」
夜が明けて早々、ヤスの見舞いに行ったが、
本気の熊と対峙して数分間命のやり取りをしたとは思えないほど
ピンピンした様子で拍子抜けした。

(不死身か、この男)

熊に跳ね飛ばされた男達だが、幸い
直撃は避けられたようで、当分安静が必要なものの
命に別状はないらしい。

「一つ重要な話がある」
ヤスは居住まいをただした。
「政府の連中が俺たちに会って話がしたいらしい。」
ミステリー・推理
公開:19/04/21 20:41

ばめどー

ぼちぼちやっていこうと思います。
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