逆襲

「やい！ノッポ野郎！いっつも上から見下ろしやがって電柱かテメエは！目障りなんだよ！」

「何だとォ！このチビ助ェ！石ころみてえに小せえから、目に入らねえんだよ！」

もォまたやってるわ、あのふたり。毎度聞かされるこっちの迷惑も考えてよ。

「ノッポォ！」

「チビィ！」

もうほんとやめて欲しい。

「いい加減にしてよ！」

流石のアタシも堪忍袋の緒が切れた。

「チビだのノッポだのって毎度毎度言い合って、あんたたち自分の恰好よく見なさいよ」

「自分の…？」

「格好だぁ？？」

「そうよ！二人とも相撲取り真っ青のデブじゃないの。所詮似た者同士なのよ！」

「似たモノ？」

「同志ィィ？」

「見りゃわかるでしょ！文句あんの？」

「いくら…」

「何でも…」

「言いたいことあるなら言いなさいよ」





「ヒゲのオカマに言われたかねえよ！」





なんでそこだけハモるのよ……