監獄島_(8)

1
4

バリケードで足止めしている間に私を含む弓隊で倒す作戦は
上手くいき、針ねずみ状態になった熊はついに倒れた。
問題は男達が止めを刺そうと近づいた時だった。

死んだと思われていた熊が突然起き上がり、
激しく暴れだし周りを囲んでいた男達を片っ端から
跳ね飛ばしたのだ!!

「嘘!? まだ生きてたの!」

男達と一緒に明かりも跳ね飛ばされ、こちらからは
何もわからない。

「!?」突然熊のいたあたりが照らし出される。
ヤスが松明を手に熊と対峙していた。
「俺がおとりになる!! 無事な奴はけが人を連れて退却しろ!!」

そういって熊の突進を紙一重で躱す。
その声を合図にまだ無事な男がけが人を引き連れてバリケードまで戻ってくる。
とはいえ、避難には時間がかかりそうだ。
援護しようにも熊とヤスが近すぎて誤射の危険がある。

そうだ!
「エミさん!! 長いロープを貸してください!!」
ミステリー・推理
公開:19/04/20 17:23

ばめどー

ぼちぼちやっていこうと思います。
コメントを頂けると励みになります。

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容