大きすぎたボク
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僕は5歳、身長178cmで体重78kg。その大きさからか、陰気で人見知りの性格のせいか、気が付けば僕の周りから友達がいなくなり、幼稚園では一人ぼっちだった。
そんな僕を慰めてくれたのが、家にあるVRマシンだ。このマシンをつければ普通の幼稚園児になれる。鬼ごっこもかくれんぼも。気が付けば僕はVR世界から抜けられなくなった。
引きこもりが半年続いたそんなある日、僕の前に一人のVR吟遊詩人が現れた。「こんな嘘の世界、抜けだそう。外の世界は夢と希望とドングリに溢れているよ。僕が助けてあげる」
次の日、僕は恐る恐る幼稚園に向かった。しかし皆が僕を見る目は冷たかった。やっぱり嫌だ。そう思った時に、鼻水を垂らした一人の男の子が近づいてきた。
「あげる」
男の子は僕に大量のドングリを握らせた。
そして鼻水を拭くと、ブランコに向かって走っていった。
「まさか……」
僕はその背中を追いかけた。
そんな僕を慰めてくれたのが、家にあるVRマシンだ。このマシンをつければ普通の幼稚園児になれる。鬼ごっこもかくれんぼも。気が付けば僕はVR世界から抜けられなくなった。
引きこもりが半年続いたそんなある日、僕の前に一人のVR吟遊詩人が現れた。「こんな嘘の世界、抜けだそう。外の世界は夢と希望とドングリに溢れているよ。僕が助けてあげる」
次の日、僕は恐る恐る幼稚園に向かった。しかし皆が僕を見る目は冷たかった。やっぱり嫌だ。そう思った時に、鼻水を垂らした一人の男の子が近づいてきた。
「あげる」
男の子は僕に大量のドングリを握らせた。
そして鼻水を拭くと、ブランコに向かって走っていった。
「まさか……」
僕はその背中を追いかけた。
青春
公開:19/04/18 23:07
更新:19/04/28 10:40
更新:19/04/28 10:40
スクー
幼児化VR
たらはかに
https://twitter.com/tarahakani
猫ショートショート入選 「猫いちご ・練乳味」
渋谷ショートショート入選 「スク・ラブラブ・ランブル交差点(哀)」とか。
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