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僕は電池を探す旅に出た。
そう、この世界はみんな電池で動いていたのだ。
うちの家族も、動物たちも、あらゆる植物も、風や雨の流れさえもみんな止まってしまった。
天体の回転も今にも止まろうとしている。
僕は自分で発明した手回し充電器で自分を充電しながら電池を探している。
この世界を動かしていた電池はただ一つの巨大な電池だという。
たぶんその電池が切れかけていて、放電してしまえばこの世界は終わるのだろう。
いや駄目だ。
そんな事の為にこんな素敵な世界が終わるなんて許せない。
旅を続けながら僕は手回し充電器を改良していった。
より大きな電池も充電できるよう。
風の力でも充電できるよう。
船に乗り、船にも充電機を取り付け世界の果てを目指した。

巨大な電池が力なくパイロットランプを点滅させて横たわっているのが見えてきた。
さあ、これからが一仕事だ。
そこに巨大な太陽光充電機を備え付ける準備を始めた。
ファンタジー
公開:19/04/16 11:53
更新:19/04/26 09:04

家韮真実(いえにら・まさみ)( 兵庫県 )

もともとは漫画を描いていました。
漫画のアイデアを文字で書いているうちにショートショートも書くようになったんですよね。
名前はもちろんペンネーム。
実際にはない名字を考えました。
読みは、男の子気分の時は『いえにら・まさみ』
女の子気分の時は『いえにら・まみ』に変わります(笑)

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