ずっと変わらない味
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この定食屋はいつ来てもうまい。
ぼくがいつも頼むのは肉炒め定食だ。
玉ねぎたっぷりの濃い目の味付けは白いご飯との相性が抜群で、無限に箸が進む。
わかめスープもついて、漬物は食べ放題。さらにおばちゃん手作りのおかずまで追加されることまである。
しかしここのおばちゃん、ぼくの父が子供の頃からおばちゃんだったというではないか。
言われてみれば、ぼくが子供だった頃からもおばちゃんの容姿には変化が無い。
気になったおれはおばちゃんに訊ねてみた。
「おばちゃん、失礼な質問だけどしてもいいかな」
「おや、何だい?」
「おばちゃんって何歳なの?」
おばちゃんはガハハと笑うとこう答えた。
「私には年齢なんて関係ないよ。私はこの店の味を守り続けるために未来人が過去に送り込んだロボットだからね!」
結局謎は解けなかったが、きっとぼくが老人になってもおばちゃんはずっとおばちゃんなんだな、となんとなく思った。
ぼくがいつも頼むのは肉炒め定食だ。
玉ねぎたっぷりの濃い目の味付けは白いご飯との相性が抜群で、無限に箸が進む。
わかめスープもついて、漬物は食べ放題。さらにおばちゃん手作りのおかずまで追加されることまである。
しかしここのおばちゃん、ぼくの父が子供の頃からおばちゃんだったというではないか。
言われてみれば、ぼくが子供だった頃からもおばちゃんの容姿には変化が無い。
気になったおれはおばちゃんに訊ねてみた。
「おばちゃん、失礼な質問だけどしてもいいかな」
「おや、何だい?」
「おばちゃんって何歳なの?」
おばちゃんはガハハと笑うとこう答えた。
「私には年齢なんて関係ないよ。私はこの店の味を守り続けるために未来人が過去に送り込んだロボットだからね!」
結局謎は解けなかったが、きっとぼくが老人になってもおばちゃんはずっとおばちゃんなんだな、となんとなく思った。
その他
公開:19/04/12 18:00
更新:19/04/12 16:07
更新:19/04/12 16:07
登場することが趣味です。
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