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ぐぅ。
男の寝息が聞こえた。

5分過ぎてしまった。
やっとチャンスが巡ってきた。
焦るな。今を逃すと次は無い。
横たわる男の前にあるコントローラに手を伸ばす。

サッと一気に奪い取る。
男に反応はない。
いける!
そう思うと同時に、
頼む!
と祈った。

そして、親指でボタンを押した。
瞬間、場が凍った。
「観とんねん。何変えてんねん」
チャンネル権は、あっという間に父の手に戻った。
その他
公開:19/04/14 00:52

ibara_hime

文章を削る練習をしています。
妄想は得意。感想は苦手。   ・・・・・・です。

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