監獄島_(6)

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会議は終わり、熊の件が片付くまで私たちは村に残ることになった。
男女関係なく、バリケードやトラップを設置したり、武器を作る作業に追われる。そして熊が出た際の訓練だ。

「お嬢ちゃん! すげえ!」 
ズドンといい音を立てて私の射た矢が熊の的に当たった。
「さすが元弓道部というだけあるな!」
「いえ、父に比べればまだまだです……」
普段は安月給の下っ端役人と自嘲するさえない男だが、じつは柔道黒帯でいざという時に人が変わったように頼もしくなる。
(そういえば、何の仕事をしていたっけ?)
公務員なのは間違いないみたいだが、小学生の時父の仕事を作文に書くさいも仕事内容を教えてくれなかった
ほど話したがらなかった。
そういえば、嘘をつくとき首をかく癖があったっけ。指摘されて直したようだが今でもたまに出ることがある。

「おい!ぼーっとすんな!」
「あっはい!!」

こうして数日間は何事もなく過ぎた。
ミステリー・推理
公開:19/04/13 20:11

ばめどー

ぼちぼちやっていこうと思います。
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