小悪魔

0
2

選択肢は初めからそう多くはなかった。

僕はその数えるほどしかない選択肢の中から君の意思と共存する方法を、もう何年も見つけかねていた。

ふいに君の人差し指が、僕の唇に触れる。

見たこともないような色っぽい表情で、僕を見つめる。

間違えたって良いのよと、小悪魔のように妖しく微笑んで、それで。
恋愛
公開:19/04/10 07:05

きざはしと同一人物。
140字小説を書きます。

コメントはありません

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容