なんて愚かな

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いつになく強引に引かれる手に、思わず声を荒げる。

あなたは我に返ったというような表情で、振り返ってわたしの手を離す。

あなたがあまりに強く握るから今もまだジンジンと痛む。

弱虫なあなたは俯く、わたしはどうすればいいのかわからなくて唇を噛む。

街を彩る数多の光が愚かなふたりを照らしていた。
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公開:19/04/08 08:08

きざはしと同一人物。
140字小説を書きます。

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