「劇団ZOO」という名のお店
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彼と何度も来たバー。彼のお気に入りの場所。店内に全長1〜1.5mほどの大きな動物のぬいぐるみがたくさん飾られていた。
今日はカウンターの左隅で一人。ホテルのラウンジでさっき彼にフラれた。彼が来てるかも、なんて淡い期待を抱いていた私はバカだ。女一人のバーなんて惨めすぎる。所詮、私なんてこんなものだ。
「あちらのお客様からです」とカウンターにブルーマルガリータが置かれた。
「⁈」お客さんは誰も居ないはずだけど...カウンターの右隅の席に大きなゴリラのぬいぐるみが置かれていた。マスターがカウンター越しから身を乗り出し、私の耳元で「海のような大きな愛で包んであげてと、あちらから。彼は海なんて見たことないんですがね」私は少し吹き出した。
「ゴリラさんにお礼を伝えてくださいますか?」喜んでとマスターは言い、「もうお店閉めますから、彼とごゆっくり」と外の看板の電気を消してくれた。
今日はカウンターの左隅で一人。ホテルのラウンジでさっき彼にフラれた。彼が来てるかも、なんて淡い期待を抱いていた私はバカだ。女一人のバーなんて惨めすぎる。所詮、私なんてこんなものだ。
「あちらのお客様からです」とカウンターにブルーマルガリータが置かれた。
「⁈」お客さんは誰も居ないはずだけど...カウンターの右隅の席に大きなゴリラのぬいぐるみが置かれていた。マスターがカウンター越しから身を乗り出し、私の耳元で「海のような大きな愛で包んであげてと、あちらから。彼は海なんて見たことないんですがね」私は少し吹き出した。
「ゴリラさんにお礼を伝えてくださいますか?」喜んでとマスターは言い、「もうお店閉めますから、彼とごゆっくり」と外の看板の電気を消してくれた。
その他
公開:19/04/09 21:00
いつか絵本を1冊出せたら...
そう思いながら書いてます。
少しだけホッコリしていただければ嬉しいです。
でも、たまにブラックも書きますけど。
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