間違いだらけ

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取り違えた愛情を注ぐことを止めないと云うのなら、わたしは今すぐあなたのその口を塞いでしまおう。

唇という形をした狂気で閉ざしてしまおう。

あなたの足元をネオンが照らす。

わたしの血だらけの爪先を雨粒が滲ませる。

幸せになり損なったふたりが愛になり損なった情を、間違った方法で交わしていた。
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公開:19/04/09 08:59

きざはしと同一人物。
140字小説を書きます。

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