夏の暮れ

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もっと無邪気に愛し合えたなら、僕は君をこんなふうに憎しいと思うこともなかったのだろう。

僕の気持ちなんて一つも知らずに、君が君の持つ無垢さを余すことなく表し笑う。

朱色の風車に息を吹きかけて、純真なだけの子どものように晩夏を過ごす。

僕はそんな君に苛立って、その瑞々しい唇を強引に奪い。
恋愛
公開:19/04/09 08:58

きざはしと同一人物。
140字小説を書きます。

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