ガラスのカラス

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アイスバーンの路面を滑るように歩いていると、ガラス製のカラスが路肩に凍結し貼り付いており、つまずいてしまった。

注意深く見るとカラスは、黒くはなく、至って透明でくちばしだけが黄色かった。

透明な羽を避け中を覗いてみる。

『若者が変わろうとしている時、説教をしても何も効果はない。自分の変化をちゃんと分かっているから』

暗示的文章が、ガラスの心臓部分に刻み込まれていた。バーナーで炙って、カラスを拾って帰った。

従前から拾い主は日々悩んでいた。

『これからの世代に、どうやって自分の知識や経験、技術を伝えていくべきか』

黄色いくちばしが、突然講釈調に喋り出した。

「そもそも……」

全てが解決し、我が国の技術や伝統は更なる発展を遂げることに繋がった。

「何度も申し上げますが輝くべき未来は毎日磨かないと持続しません」

黄色いくちばしは今でも喋り続けている…僕らはガラスを磨き壊す。
その他
公開:19/04/06 10:41
更新:20/05/27 19:48
引用「D・ボウイの名言」 デビット・ボウイへの オマージュ リスペクト!

ゆっち_

ちょっと奇妙な手法を好んで書いてます!

読みづらかったらすみません。

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