おばあちゃんのイチゴジャム。
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「イチゴの季節だ、季節ものなら食べなきゃね。」
そんな事を、家族はいつも言っていた。
大人になって、一人暮らしをし始めて。
料理は、あくまで生きていく為の手段に成り下がっていた。
子供の頃のように、食べる事が楽しい。だなんて。
そんな余裕は私からなくなってしまっていた。
その日は疲れてて。
スーパーへは、ただ総菜を買う為に。寄っただけだった。
ついでに買うとすればお酒、それくらい。
だけど、その入り口をくぐったとたん。
あかい、きらきらした、飴がふってきた。
いたくない、だけど、それは鮮やかな飴。
一瞬夢かと思って目を擦った、
するとそこはいつも通りのスーパー。
そして、入り口にはたくさんのイチゴ。
「甘いものを食べると、元気になるね。」
当時、私は祖母にそう笑いかけたのを思い出した。
「砂糖とイチゴだけで良いんだよ。」
記憶の祖母は笑った。
そんな事を、家族はいつも言っていた。
大人になって、一人暮らしをし始めて。
料理は、あくまで生きていく為の手段に成り下がっていた。
子供の頃のように、食べる事が楽しい。だなんて。
そんな余裕は私からなくなってしまっていた。
その日は疲れてて。
スーパーへは、ただ総菜を買う為に。寄っただけだった。
ついでに買うとすればお酒、それくらい。
だけど、その入り口をくぐったとたん。
あかい、きらきらした、飴がふってきた。
いたくない、だけど、それは鮮やかな飴。
一瞬夢かと思って目を擦った、
するとそこはいつも通りのスーパー。
そして、入り口にはたくさんのイチゴ。
「甘いものを食べると、元気になるね。」
当時、私は祖母にそう笑いかけたのを思い出した。
「砂糖とイチゴだけで良いんだよ。」
記憶の祖母は笑った。
公開:19/04/04 19:39
学生時代、物書きになりたかった過去がありけり。
気まぐれに書いてみようと思いました。
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