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転校生のM子は、胸元に藁人形をぶら下げていた。
ちょっと危ない奴が入ってきたなと思ったが、性格はとても良い子だったので、すぐにクラスの子たちと馴染んだ。
お昼休みの事だった。
「ねぇM子さん、その藁人形⋯⋯」
とK子が言いかけた途端、M子は鬼のような形相になった。だが次の瞬間には、何事もなかったように明るい顔に戻った。
私たちは「人に言えない事情があるのだろうから、藁人形の事はそっとしておこう」と話し合った。
しかし一体、あの藁人形にはどんな秘密があるのだろうか?
私は気になって仕方がなかった。
数日後、彼女の周囲から得体の知れない臭気が漏れ始めた。
きっとあの藁人形に、何か秘密があるに違いない。
クラスのみんながM子を避ける中、私は彼女を監視した。
そしてお昼の時間がやってきた。
M子は食堂に行っておもむろに藁人形の腹を裂くと、ほっかほかのごはんの上に大粒の納豆をまぶし始めた──。
ちょっと危ない奴が入ってきたなと思ったが、性格はとても良い子だったので、すぐにクラスの子たちと馴染んだ。
お昼休みの事だった。
「ねぇM子さん、その藁人形⋯⋯」
とK子が言いかけた途端、M子は鬼のような形相になった。だが次の瞬間には、何事もなかったように明るい顔に戻った。
私たちは「人に言えない事情があるのだろうから、藁人形の事はそっとしておこう」と話し合った。
しかし一体、あの藁人形にはどんな秘密があるのだろうか?
私は気になって仕方がなかった。
数日後、彼女の周囲から得体の知れない臭気が漏れ始めた。
きっとあの藁人形に、何か秘密があるに違いない。
クラスのみんながM子を避ける中、私は彼女を監視した。
そしてお昼の時間がやってきた。
M子は食堂に行っておもむろに藁人形の腹を裂くと、ほっかほかのごはんの上に大粒の納豆をまぶし始めた──。
ホラー
公開:19/04/04 17:49
更新:19/04/04 17:51
更新:19/04/04 17:51
ショートショートカレンダー
7月10日「納豆の日」用です。
すみません。
(੭∴ω∴)੭ 渋谷獏(しぶたに・ばく)と申します。 小説・漫画・写真・画集などを制作し、Amazonで電子書籍として販売しています。ショートショートマガジン『ベリショーズ』の編集とデザイン担当。
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