さようなら
2
5
灰となって手のひらからこぼれ落ちた愛しさという名の君が、今も目蓋の裏で淋しそうに微笑んでいる。
君を追憶することをやめられない僕にもういいのと囁いて、僕を自分から解放したがるように微笑んでいる。
まるで醒めない夢を見ているかのようだと自嘲する僕の頬を、君の指先のような風が撫でてきた。
君を追憶することをやめられない僕にもういいのと囁いて、僕を自分から解放したがるように微笑んでいる。
まるで醒めない夢を見ているかのようだと自嘲する僕の頬を、君の指先のような風が撫でてきた。
恋愛
公開:19/04/04 16:50
きざはしと同一人物。
140字小説を書きます。
ログインするとコメントを投稿できます