弔い

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あなたの背で星が流れた最後のあの瞬間に、恨み言のひとつでも言えたのならよかったのだろうか。

いつの間にやら腰まで伸びた髪を童女のように顎下で切り揃えて、ごみとなり果てたその髪をあなたの骸に捧げる。

一緒には行ってあげられないけれど、私のことを忘れたら許さないわよ。

夏の日のことだった。
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公開:19/04/05 07:07

きざはしと同一人物。
140字小説を書きます。

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