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違う道を歩いていた。

そうだというのに先を行っているようなその背中を追いかけていた。

追いつきたくて追いつけなくて、悲しくなって苦しくなって、転けて血が滲んだ膝を抱えて、いつの間にか広くなった背中を呼んだ。

あなただけを一心に追い求めてきた私に気づいてほしいと、弱虫のように呼び止めた。
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公開:19/04/05 07:06

きざはしと同一人物。
140字小説を書きます。

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