静かなるおじさん

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「うるせーオヤジ!存在が邪魔なんだよ!」
「もうミッチェはすぐ激おこー」
(満員電車で寝そべるから注意しただけだ。ミッチェって、その和風の顔で洋風気取りか)
中島義男54歳はこれ以上車両の人々に不快な思いをさせぬよう心で呟く。
(あの若者はドナルドが怒鳴るど)
心の中で同志の声が聞こえる。
(火のついた導火線をどうかせんと!)
また心の中で声が!
(仏の顔も三三九度まで!おじさん神輿を担ぐ同志よ!ちょっとソイヤ!あの若者にロシアの殺し屋恐ろしあをみせてくれるわ!)
車両のおじさんの力が集結した。
(では皆様ご唱和下さい)
((仏像でぶつぞう!!))
車両のおじさんが一斉に心の中で唱えた。
「ああー、頭がマジ半端ないって!」ミッチェが頭を抱えひざまづく。見ると頭にバンダナが巻かれていた。それもUSA柄が。

((扇で奥義!昼でもバンダナ!!))

「ダサっ!」
ミッチェ彼女がトドメを刺した。
その他
公開:19/04/05 08:30
おじさん祭り

さささ ゆゆ( 東京 )

最近生業が忙しく、庭の手入れが疎かな庭師の庭でございます。

「これはいかんっ!!」と突然来ては草刈りをガツガツとし、バンバン種を撒きます。

なので庭は、愉快も怖いも不思議もごちゃごちゃ。

でもね、よく読むと同じ花だってわかりますよ。


Twitter:さささ ゆゆ@sa3_yu2





 

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