おばあちゃんの知恵
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ナオさんは80歳になった。
いつも庭から登下校の小学生を見守っている。
今日も授業が終わったようだ。
男の子たちは通学路でふざけ合って、なかなか家に帰ろうとしない。
ツバメが目の前を飛んで行った。
ナオさんは子どもたちに呼びかける。
「早くおうちに帰らないと降ってくるよ」
しばらくして、ポツリポツリと雨が落ちてきた。
「あのばあちゃん、スマホも持ってないのにすげーな!」
ツバメが低く飛ぶと雨。昔からの知恵だ。
「今の子は知らないんだね」とナオさんは笑う。
彼らが知らないことは、それだけではなかった。
このツバメ、ナオさんが作ったロボットだったのだ。
いつも庭から登下校の小学生を見守っている。
今日も授業が終わったようだ。
男の子たちは通学路でふざけ合って、なかなか家に帰ろうとしない。
ツバメが目の前を飛んで行った。
ナオさんは子どもたちに呼びかける。
「早くおうちに帰らないと降ってくるよ」
しばらくして、ポツリポツリと雨が落ちてきた。
「あのばあちゃん、スマホも持ってないのにすげーな!」
ツバメが低く飛ぶと雨。昔からの知恵だ。
「今の子は知らないんだね」とナオさんは笑う。
彼らが知らないことは、それだけではなかった。
このツバメ、ナオさんが作ったロボットだったのだ。
その他
公開:19/04/04 23:19
更新:19/04/05 00:31
更新:19/04/05 00:31
短い物書き。
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