海底神殿は生き物である。
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海底神殿は生き物である。
父さんの座右の銘だ。
20xx年。人類はその居住地を更に増やすため、海に目をつけた。
各地にある海底神殿を拠点として、海の探索を進めることにした。
海底神殿を拠点にするには、専門の知識が必要となる。
父さんは海底神殿を拠点にさせたら右に出るものはいないほどの腕前で、僕は今回特別に、その仕事を見学している。
「この神殿、だいぶ凝ってるな」と父さん。どういう意味だろうと思っていると、急に神殿をマッサージし始めた。
「長年使われていない神殿は、そこかしこが凝り固まっていて、揉みほぐしてやらないといけないんだ」
慣れた手つきでほぐしていく。
ふと神殿が揺れ始めた。
ごぼぼっ。
ほぐれた神殿は、みるみるうちに空気を取り込む。人が住める空間が広がっていく。
父さんのマッサージは気持ちいいのよ。と、母さんがいつか話していたのを思い出す。
その理由が分かった気がした。
父さんの座右の銘だ。
20xx年。人類はその居住地を更に増やすため、海に目をつけた。
各地にある海底神殿を拠点として、海の探索を進めることにした。
海底神殿を拠点にするには、専門の知識が必要となる。
父さんは海底神殿を拠点にさせたら右に出るものはいないほどの腕前で、僕は今回特別に、その仕事を見学している。
「この神殿、だいぶ凝ってるな」と父さん。どういう意味だろうと思っていると、急に神殿をマッサージし始めた。
「長年使われていない神殿は、そこかしこが凝り固まっていて、揉みほぐしてやらないといけないんだ」
慣れた手つきでほぐしていく。
ふと神殿が揺れ始めた。
ごぼぼっ。
ほぐれた神殿は、みるみるうちに空気を取り込む。人が住める空間が広がっていく。
父さんのマッサージは気持ちいいのよ。と、母さんがいつか話していたのを思い出す。
その理由が分かった気がした。
ファンタジー
公開:19/04/02 19:50
お父さんと行くと揉める海底神殿
スクー
たくさん物語が作れるよう、精進します。
よろしくお願いします!
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