もう
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一生に一度のお願いだと、あなたがわたしの両手を痛いほど掴んで息苦しくなるほど真摯に見つめてくる。
わたしは目を逸らすことも身を捩ることも許されずに、あなたのこれっきりのお願いとやらを聞く。
知っていた、何を言うのかくらい。
分かっていた、後戻りできないほどふたりが堕ちていたことくらい。
わたしは目を逸らすことも身を捩ることも許されずに、あなたのこれっきりのお願いとやらを聞く。
知っていた、何を言うのかくらい。
分かっていた、後戻りできないほどふたりが堕ちていたことくらい。
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公開:19/04/02 08:12
きざはしと同一人物。
140字小説を書きます。
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