あなたは誰のために生きていますか？

「僕たちは変わりたい」
「だから、こうして、今を生きている」
「明日になれば、人は八割の思い出を失い」
「昨日のことを明日のように語り始める」
「束縛された平然とした社会の中で」
「愛を叫んでは・・・」
「枯れていく」
「そして、芽生えていく」
「僕たちは変わりたい」
「だから、こうして、歩き出す」
「鬱になった気持ちは次第に晴れ」
「新しい風に身を委ねる」
人間達は、互いに手を繋ぎ、円を描き、想いの丈をぶつけ合った。

「僕たちは何のために生きている？」
「愛する人のため」
「家族のために」
「友達のために」
「真実のために」
「悲しみから遠ざかるために」
「憤怒から身を守るために」
僕らは、互いに顔を見合わせた。一人一人の個性が浮き上がっている。
「僕たちは誰のためにも生きていない。理由は、寿命を迎えるまで、ずっと気がつかないかもしれない」