とある跡継ぎの苦悩
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親の腕には敵わなかった。
幾ら試しても同じものが作れない。
目利きは親を越えている自負があった。でも細かい作業が苦手でなんども筆を目の前で折られた。
姉は逆に細かい作業は出来たが目利きはからっきし駄目だった。
弟は火の番をさせれば完ぺきにこなして見せたが、釉薬を合わせるセンスが無かった。末の妹は鮮やかな色合いを作り出すのは天才だったが、磁器の形を作ることは出来なかった。
悔しくて何度も挑んだけれど、出来ないものは出来なかった。
親が倒れてから残った家族で何とかやっていたが各人が作るものは落胆の表情しか生まなかった。
どうにもならなくて分業することにした。親のやり方とは変わるがもう後が無かった。目利きは効くので私がみんなに指示を出した。
すると、うまくいって良いものが出来た。
結果的に分業は人は雇いやすく店は大きくなっていった。
幾ら試しても同じものが作れない。
目利きは親を越えている自負があった。でも細かい作業が苦手でなんども筆を目の前で折られた。
姉は逆に細かい作業は出来たが目利きはからっきし駄目だった。
弟は火の番をさせれば完ぺきにこなして見せたが、釉薬を合わせるセンスが無かった。末の妹は鮮やかな色合いを作り出すのは天才だったが、磁器の形を作ることは出来なかった。
悔しくて何度も挑んだけれど、出来ないものは出来なかった。
親が倒れてから残った家族で何とかやっていたが各人が作るものは落胆の表情しか生まなかった。
どうにもならなくて分業することにした。親のやり方とは変わるがもう後が無かった。目利きは効くので私がみんなに指示を出した。
すると、うまくいって良いものが出来た。
結果的に分業は人は雇いやすく店は大きくなっていった。
ファンタジー
公開:19/01/09 14:10
ショートショートは星新一さん、筒井康隆さんが好き。
空を見上げてぼーっとするのも好き。
抑揚のない平らな脳みそで
蜘蛛の巣を徘徊しながら思い付きで生きています。
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