カタタタキランナー

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酸性雨が降りしきる中、派手なネオンが妖しく光る、陰鬱で退廃的な年末の近未来。
若手の可能性を啄ばむ悪の権化と化したオオゴショを年末に調整する法ができた。
そんなある日、6名のオオゴショが処分を不服とし、前の職場に潜伏しているという報が入った。
フォーティーセブンはオオゴショ処分の任に就く特別捜査官、通称“カタタタキランナー”。
フォーティーセブンは潜伏中のオオゴショを次々と処分し最後の1人、オオゴショのリーダーであるセブンティーワンと激しい死闘を繰り広げた。追い詰められ最早これまでと覚悟し自らの立場が尽きるのを悟ったセブンティーワンはフォーティーセブンに強力なパイプを与え、やがて動かなくなった。
未来を絶たれ絶望してもなおセブンティーワンは中堅のフォーティーセブンを見殺しにすることができなかった。
過去の栄光のみでのさばるオオゴショと違い、セブンティーワンの引き際は見事な真の大御所だった。
SF
公開:19/01/09 00:45
更新:19/01/09 12:15
スクー 大御所年末調整

さささ ゆゆ( 東京 )

最近生業が忙しく、庭の手入れが疎かな庭師の庭でございます。

「これはいかんっ!!」と突然来ては草刈りをガツガツとし、バンバン種を撒きます。

なので庭は、愉快も怖いも不思議もごちゃごちゃ。

でもね、よく読むと同じ花だってわかりますよ。


Twitter:さささ ゆゆ@sa3_yu2





 

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