雨宿り

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降りしきる雨の中、私は雨宿りできる場所を探す。
帰宅してすぐに母親と喧嘩をして、勢いで飛び出してきてしまった。
雨は、家を出てすぐに降りだした。
着替えそびれた制服が肌に触れる冷たさを感じつつ、辺りを見回すと、近くにゴミ集積所があった。
屋根が付いている。ここにしよう。

雨宿りできるだけでかなり安心する。気持ちも落ち着いてきたので、何となく集積所の中を見渡す。
 「ひっ!」
足元に何か転がっている。人?
恐る恐る近づくと、マネキンのようだ。
「何でこんな所に……」
不気味さに目を逸らし雨が止むのを待つ。
 
ふと、
首筋に冷たいものが触れた。
「……え」


足元には、マネキンになった人間が転がっている。
私は、彼女の首に作った傷口からお互いの魂だけ交換した。
この制服、どうやら彼女は学生のようだ。所持品から住所も分かった。

玄関を開ける。
「ただいま」

明日から学校。たのしみ。
ホラー
公開:19/01/08 21:42
更新:19/01/08 23:03
スク― ドレスコードを確認するマネキン

たけなが


たくさん物語が作れるよう、精進します。
よろしくお願いします!

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