エアー神事

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一介のしがないサラリーマンの私が総理がノリで決めた天皇陛下誕生日の幹事になってしまった。
今、御所鳳凰の間で総理と宮内庁職員といる。
「では、お揃いになりましたので、このエアー装束に身を包んでください」
宮内庁職員は言う。
「エアー?」
「そうです。今回から全て総理がなさる神事はエアーで実施します。そこにエアー両陛下がいらっしゃいます。一礼して下さい」
総理と私はエアー両陛下に一礼をした。
「こちらがエアー祝詞です。総理祝詞をあげて下さい」
「それっぽい感じでやればいい?」
「それっぽいではありません。エアーは神聖な儀式です。心に浮かんだ言霊を述べてください」
「ビバ誕生日!ハッピー!」
やっぱこの総理馬鹿だ。ああだからエアーなのかと悟り、私はエアー神事を神聖な気持ちで務めた。総理は不服そうに帰っていく。
職員は総理を見送ると私に微笑み扉を開けた。するとエアーではない拝謁を賜るのであった。
その他
公開:19/01/10 19:44
スクー 天皇誕生日の幹事

さささ ゆゆ( 東京 )

最近生業が忙しく、庭の手入れが疎かな庭師の庭でございます。

「これはいかんっ!!」と突然来ては草刈りをガツガツとし、バンバン種を撒きます。

なので庭は、愉快も怖いも不思議もごちゃごちゃ。

でもね、よく読むと同じ花だってわかりますよ。


Twitter:さささ ゆゆ@sa3_yu2





 

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