米からなる日
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「おれは米びつだ!」
たとえば、そんな台詞ほどバカみたいなものはないかもしれない。
だが、上には上がいる。
見上げてごらん、夜の星を。
そこには、にっこり笑う私がいた。
銀河を貫くような輝く背骨が振り下ろされ、私はビクリと身体を震わせる。そして米をとぐ手は止まってしまう。
もう何度、このやり取りを繰り返しているのだろう。
とぎ汁はもはや、かの最後の清流を思い起こさせるほどに澄み切っている。私の手も実にスベスベだ。あるいはなにか、ここには角質を食べてくれる魚でもいるのかもしれない。
だとしたら私は、いったい何をかき回しているのだろう。いい加減にしてほしいものだ。
そこでまた電撃が、出来立ての高速道路のような清々しさで身体を貫いた。
これに関しては腰に自ら貼り付けていた、拷問器具にインスパイアされて開発された健康器具によるものであることを今思い出した。
米をとぐということは、かくも困難だ。
たとえば、そんな台詞ほどバカみたいなものはないかもしれない。
だが、上には上がいる。
見上げてごらん、夜の星を。
そこには、にっこり笑う私がいた。
銀河を貫くような輝く背骨が振り下ろされ、私はビクリと身体を震わせる。そして米をとぐ手は止まってしまう。
もう何度、このやり取りを繰り返しているのだろう。
とぎ汁はもはや、かの最後の清流を思い起こさせるほどに澄み切っている。私の手も実にスベスベだ。あるいはなにか、ここには角質を食べてくれる魚でもいるのかもしれない。
だとしたら私は、いったい何をかき回しているのだろう。いい加減にしてほしいものだ。
そこでまた電撃が、出来立ての高速道路のような清々しさで身体を貫いた。
これに関しては腰に自ら貼り付けていた、拷問器具にインスパイアされて開発された健康器具によるものであることを今思い出した。
米をとぐということは、かくも困難だ。
青春
公開:19/01/10 11:44
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