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「幸太、宿題は?」
「ない」
「ないわけないでしょ、金曜なんだから」
「ないよ」
「あるでしょ?」
「ないって」
「嘘ばっかり!」
「ないものはないよ!」
「まったくもう!先生に電話するわよ?」
「いいよ」
「よし、電話するから。もしあったらただじゃおかないからね」
プルルル…
「あ、私、松田幸太の母ですが、担任の藤井先生ですか?」
「はい、どうされました?」
「家の子が金曜なのに宿題がないなんて言うもんですからね。宿題、ありますよね?」
「ないです」
「だって金曜日ですよ、宿題がないなんてこと…」
「ないものはありません」
「どうしてですか?」
「だって、明日は運動会ですから」
「へ?運動会?あ、あああ、そう、そうでした、そうでした。すいません、どうも~」
ガチャン
「ママ、忘れてたの?明日のお弁当は?」
「買ってないわね~」
「ママ~!」
「うるさいわね、ないものはないのよ!」
「ない」
「ないわけないでしょ、金曜なんだから」
「ないよ」
「あるでしょ?」
「ないって」
「嘘ばっかり!」
「ないものはないよ!」
「まったくもう!先生に電話するわよ?」
「いいよ」
「よし、電話するから。もしあったらただじゃおかないからね」
プルルル…
「あ、私、松田幸太の母ですが、担任の藤井先生ですか?」
「はい、どうされました?」
「家の子が金曜なのに宿題がないなんて言うもんですからね。宿題、ありますよね?」
「ないです」
「だって金曜日ですよ、宿題がないなんてこと…」
「ないものはありません」
「どうしてですか?」
「だって、明日は運動会ですから」
「へ?運動会?あ、あああ、そう、そうでした、そうでした。すいません、どうも~」
ガチャン
「ママ、忘れてたの?明日のお弁当は?」
「買ってないわね~」
「ママ~!」
「うるさいわね、ないものはないのよ!」
その他
公開:19/01/09 23:48
スクー
月の音色リスナーです。
ようやく300作に到達しました。ここまで続けられたのは、田丸先生と、大原さやかさんと、ここで出会えた皆さんのおかげです。月の文学館は通算24回採用。これからも楽しいお話を作っていきます。皆さんよろしくお願いします。
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