初夢フィクション
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見ざる、聞かざる、言わざる。目と耳と口が吹っ飛んだ。あとに残されたのは、ざる。
ざるは日に日に弱っていった。
水を入れるも、流れていく。薬を塗っても、効かず。これが言わずと知れた『ざる』なのか。
そんなざるのそばを、イケメンが通った。ざるをひょいと手に取ると「行けっ!」と叫び、湯切りの仕草をした。
ざるの上に麺がのっていた。
「ざる蕎麦?」と呟くと「ノンノン、ザルソブァー」と発音を注意された。
どう見ても単なるざる蕎麦な、ザルソブァーなるものを片手に立ち尽くしていると、サッカーユニフォーム姿の男がやってきた。
「ほぉ。ザルソブァーですね。私、こう見えて点取り屋なのですよ」
そう言い終わる間もなく、ザルソブァーを蹴り上げた。点だけが飛ぶ。あとに残されたのは、サルとソファー。
「ブィクション!」
サルがくしゃみした。濁点が喉に引っ掛かったらしい。
ソファーで寝ていた僕は、ゆっくり目を覚ました。
ざるは日に日に弱っていった。
水を入れるも、流れていく。薬を塗っても、効かず。これが言わずと知れた『ざる』なのか。
そんなざるのそばを、イケメンが通った。ざるをひょいと手に取ると「行けっ!」と叫び、湯切りの仕草をした。
ざるの上に麺がのっていた。
「ざる蕎麦?」と呟くと「ノンノン、ザルソブァー」と発音を注意された。
どう見ても単なるざる蕎麦な、ザルソブァーなるものを片手に立ち尽くしていると、サッカーユニフォーム姿の男がやってきた。
「ほぉ。ザルソブァーですね。私、こう見えて点取り屋なのですよ」
そう言い終わる間もなく、ザルソブァーを蹴り上げた。点だけが飛ぶ。あとに残されたのは、サルとソファー。
「ブィクション!」
サルがくしゃみした。濁点が喉に引っ掛かったらしい。
ソファーで寝ていた僕は、ゆっくり目を覚ました。
その他
公開:19/01/07 01:11
更新:19/01/07 01:21
更新:19/01/07 01:21
初夢
二度寝したせいで
内容忘れたので
作り話
SSGの皆さま
本年もよろしくお願いします
ようやく始動…
まったり。
2022年…3本
2021年…12本
2020年…63本
2019年…219本
2018年…320本 (5/13~)
壬生乃サル(MiBU NO SARU)
Twitter(@saru_of_32)
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