迷子アナウンスプログラム
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都心のデパートに来た俺は、迷子らしき女の子を見つけた。
名前を聞いても黙ったまま。このままでは疑われてしまう。
「店員さんに任せよう」
そう思って受付に連れて行った。
カウンターには人影がなく、パソコンが置かれていた。
画面には「迷子アナウンスプログラム」とある。
よく分からないが、やってみるか。
「迷子になられたお子さんの性別を入力してください」
女の子。
「髪型と服装は?」
ショートカット、水色のワンピース。
「名前は?」
それが分からないから来たんだろうが!
質問に答えないと先に進まないのか。
困ったと思ったその時、店員さんが戻ってきた。
「名前、分からないんですよ」
「そうですか。連れてきてくださってありがとうございます」
やっと女の子が口を開いた。
「私、はるか!」
俺は「はるか」と入力した。
どうやら時間切れだったようだ。
「最初からやり直して下さい」
名前を聞いても黙ったまま。このままでは疑われてしまう。
「店員さんに任せよう」
そう思って受付に連れて行った。
カウンターには人影がなく、パソコンが置かれていた。
画面には「迷子アナウンスプログラム」とある。
よく分からないが、やってみるか。
「迷子になられたお子さんの性別を入力してください」
女の子。
「髪型と服装は?」
ショートカット、水色のワンピース。
「名前は?」
それが分からないから来たんだろうが!
質問に答えないと先に進まないのか。
困ったと思ったその時、店員さんが戻ってきた。
「名前、分からないんですよ」
「そうですか。連れてきてくださってありがとうございます」
やっと女の子が口を開いた。
「私、はるか!」
俺は「はるか」と入力した。
どうやら時間切れだったようだ。
「最初からやり直して下さい」
その他
公開:19/01/07 23:33
更新:19/01/07 23:47
更新:19/01/07 23:47
スクー
迷子アナウンス「最初からやり直して下さい」
"Plain words, honest hearts."ことばもこころも飾らない
誰かのこころに届く物語を綴っていきます。
▶︎noteはこちら
https://note.com/leyenda_rosa
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