飛べないパイロット 1

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空を飛んでみたい。
そう思いはじめたのはいつ頃だっただろうか。

小さい頃から、僕が欲しがるおもちゃは、飛行機とかロケットのような空を飛ぶ乗り物が多かった。
お母さんは似たようなおもちゃでもよく買ってくれた。
「大きくなったら空を飛ぶんだ」が僕の口癖だったっけ。
いつしか部屋も飛行機だらけになって、僕は本格的にパイロットになるための勉強を始めた。
お母さんは僕の夢を笑ったりせずに、いつも応援してくれた。
ありがとう、お母さん。

あの時、飛行機のおもちゃを買ってくれなかったら。
あの時、将来を勝手に決められていたらどうなっていたのだろうと考えてしまう。

僕は寝る時間を惜しんで勉強した。
難しいことが多く、逃げ出したいこともあった。
でも僕は飛行機が好きだった。だから諦めようなんて思ったことは1度もなかった。
その他
公開:19/01/06 04:04

もこもこ( 九州 )

学生やってます。
やっぱり定期的に書かないと全然書かなくなりますね。
まあ気楽に書いていきます。
小説家志望です。よろしくお願いします。
 

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