実家の愛情
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『お母さん、お父さんへ
断りなく、自宅に帰ってしまい、ごめんなさい。面と向かうと、甘えてしまい、帰る決心が鈍りそうだったので、手紙を残すことにしました。
お母さん
お雑煮とおせち、とても美味しかった。
また、お正月にお母さんのお雑煮を食べることができるなんて思ってなかった。おもち10個おかわりしちゃった。
お父さん
結局一度も話せなかったね。
でも、おやつに焼きもちを小豆で食べてたら、
『きなこはないのか』
って、私の子どもの頃の好物を覚えてくれてたこと、うれしかった。おもち20個おかわりしちゃった。
また、帰ります。
追進
いただいた愛情はお腹のお肉に変えて、冷蔵庫に置いときました
』
母は手紙を閉じる。
「あの子ったら…… さて! もうこんな時間。夕飯どうしようかしら」
「そんなの決まってるだろう……」
父は血まみれの冷蔵庫を指差し、
「今夜も焼き肉だ」
断りなく、自宅に帰ってしまい、ごめんなさい。面と向かうと、甘えてしまい、帰る決心が鈍りそうだったので、手紙を残すことにしました。
お母さん
お雑煮とおせち、とても美味しかった。
また、お正月にお母さんのお雑煮を食べることができるなんて思ってなかった。おもち10個おかわりしちゃった。
お父さん
結局一度も話せなかったね。
でも、おやつに焼きもちを小豆で食べてたら、
『きなこはないのか』
って、私の子どもの頃の好物を覚えてくれてたこと、うれしかった。おもち20個おかわりしちゃった。
また、帰ります。
追進
いただいた愛情はお腹のお肉に変えて、冷蔵庫に置いときました
』
母は手紙を閉じる。
「あの子ったら…… さて! もうこんな時間。夕飯どうしようかしら」
「そんなの決まってるだろう……」
父は血まみれの冷蔵庫を指差し、
「今夜も焼き肉だ」
ホラー
公開:19/01/04 15:54
更新:19/01/04 22:23
更新:19/01/04 22:23
マイペースに書いてきます。
感想いただけると嬉しいです。
100 サクラ
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