等身大の倖せ

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ちびの頃、午後じゅう探したシロツメクサの畦道を歩く。
お前がいきなり『面白い話しようか』なんて笑って、休耕田の緑絨毯に突進するのを慌てて追う。『面白い話!?』『え~聞こえない!』踏み拉かれた緑のハートが飛び散る。同じだけ蹴散らして走る。『面白い話って何!』『四つ葉って、作れるって!』『え、マジどうやって!?』
『こう!!』
ターンしたスニーカーが迫ってくる――、、『ぅわっ!』ダイビングアタック喰らって倒れるスペース一人分。
『……痛って』
下敷きにされた背中が青臭い。シロツメクサ、元々緩衝剤だっけ。無駄に意識を逸らす。
『四つ葉って、万に一つの失敗なんだけど。踏んで意地悪すると、怒って出現率上がるの』
『それ今じゃねぇし』
スカートが揺れる。密着した身体。風に透ける髪。

『来年一緒に見よ?』
大方眉唾だろうけど、足跡と人型に茂る四つ葉を想像した。
4in-Loveとか洒落たら、怒るかな?
青春
公開:19/01/04 04:28
更新:19/01/09 01:56
借景:新出既出さん 「四つ葉のクローバー」 共通項「四つ葉」のみ(>_<) ※踏むと出易いは俗説です クォーターミレニアム(250)

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