164. 星屑のぱすぽーと

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年が明け4日の朝、宇宙を司る神様たちの元に地球から大量の絵馬型のぱすぽーとが届いた。
「今年も初詣の日本の神社だけでこんないっぱい~!?」
「人間は相変わらず欲深いわねぇ~どんだけ~‼」
神様たちもつい愚痴る。

「今年も恒例のしぶんぎ座流星群として放って燃え尽きなかったやつだけ叶えな~い?」
「そうねぇ!それでいいと思うわ」

1/4深夜、神様たちは一斉に地球へ向けて大量の絵馬を放出した。
「あー、ふよふよ浮いて地球まで届かないやつもやっぱ多いわねぇ~ウケるぅ」
「まぁ仕方ないわよ。量がハンパないもの」

翌朝とある神社にて──。
宮司「あぁ、今年は少ない……。まぁこれだけでも願いを叶えて下さるのは有り難い」
「私の書いた絵馬は──」
「残念だ、見つからない…。このまま猛進するのみか」

そう呟きカツラをひょいっと、頭をなでなで空を仰いだ。
ファンタジー
公開:19/01/03 23:00
更新:19/01/05 22:38
スクー 星屑になるパスポート しぶんぎ座流星群は 今夜から見れるらしい 極大は4日の昼間です

ことのは もも。( 日本 関東 )

日本語が好き♡
18歳の頃から時々文章を書いています。
短い物語が好きです。
どれかひとつでも誰かの心に届きます様に☆
感想はいつでもお待ちしています!
宜しくお願い致します。

こちらでは2018年5月から書き始めて、2020年11月の時点で300作になりました。
これからもゆっくりですが、コツコツと書いていきたいと思います(*^^*)

2019年 プチコン新生活優秀賞受賞
2020年 DJ MARUKOME読めるカレー大賞特別賞受賞
2021年 ベルモニー縁コンテスト 入選

 

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