163. レジ袋と過ごす週末

17
13

私はレジ袋にイラストを描くアーティストをしている。この週末は隣街のアウトレットの一角に場所を借りパフォーマンスを始めた。
「お客様のお持ちのレジ袋、もしくはショップ袋にお好きな絵を描きます。適当な袋をお持ちでない方はこちらの用意したレジ袋に描きま~す‼」
ワンコインでやってるので、今日もお客さんには恵まれている。
「ミュウ描いて~」「うちのワンコを」「私たちを♡」など…注文はバラエティに富んでいる。
客足が一旦途切れ、レジ袋と共に一息ついていると、3歳くらいの女の子が泣きながら近づいてきた。「パパとママどこ…」迷子のお子さんらしい。
私とレジ袋は顔を見合せ、私が直ぐ様その子の特徴と似顔絵を描くと、レジ袋は自ら膨らんで上空へ上がっていった。ふわふらと漂い7分程たった頃、両親が捕まえたレジ袋を手に涙を堪えこちらへやってきた。

私はレジ袋に「ありがとう!じゃあね」と告げ笑顔で3人に手を振った。
ファンタジー
公開:19/01/01 09:00
更新:19/01/07 01:20
スクー レジ袋の休日 明けましておめでとうございます 今年もどうぞ宜しく お願い致します(*^^*)☆

ことのは もも( 日本 )

日本語が好き♡
18歳の頃から時々文章を書いています。
最近書いたものと昔書いたものをランダムにアップしています。
どれかひとつでも誰かの心に届きます様に☆
感想はいつでもお待ちしています!
宜しくお願い致します☆

2018年5月から書き始めて、2019年3月の時点で200作になりました。
これからもゆっくりですが、コツコツ書いていこうと思います(*^^*)
 

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容