鶴寺と亀寺の和尚
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鶴寺の和尚さんが亀寺の和尚さんところに年始の挨拶にやってきました。
「年末、沢山の檀家さんがお酒を持ってきてくれた」
「わしのとこはお餅を沢山持ってきてくださった」
「有難い」
「ホント有難いのぉ」
二人は頂いたお酒とお餅を嬉しそうに飲み食いしました。
いい具合に酔いも回ってきた頃
「いやーめでたい!」
「ホントめでたいのぉ」
「何がめでたいってこうして美味しいお酒を呑めるなんて」
「そうじゃそうじゃ。こうして美味しいお餅を食べられるなんて、めでたいのぉ」
「そして」
「そしてぇ」
「ワシら二人が一緒に居る事がめでたい」
「二人で居る事がめでたいのぉ」
「何故じゃ?」
「なんでじゃ」
「鶴寺と亀寺の和尚が会うからか?」
「そうじゃなかろう」
「正月に和尚が二人で居るから」
「おるから」
そして二人で声高らかに
「和尚が二人で『和尚がツー』」
ぎゃはっはっは、と賑やかな亀寺でした。
「年末、沢山の檀家さんがお酒を持ってきてくれた」
「わしのとこはお餅を沢山持ってきてくださった」
「有難い」
「ホント有難いのぉ」
二人は頂いたお酒とお餅を嬉しそうに飲み食いしました。
いい具合に酔いも回ってきた頃
「いやーめでたい!」
「ホントめでたいのぉ」
「何がめでたいってこうして美味しいお酒を呑めるなんて」
「そうじゃそうじゃ。こうして美味しいお餅を食べられるなんて、めでたいのぉ」
「そして」
「そしてぇ」
「ワシら二人が一緒に居る事がめでたい」
「二人で居る事がめでたいのぉ」
「何故じゃ?」
「なんでじゃ」
「鶴寺と亀寺の和尚が会うからか?」
「そうじゃなかろう」
「正月に和尚が二人で居るから」
「おるから」
そして二人で声高らかに
「和尚が二人で『和尚がツー』」
ぎゃはっはっは、と賑やかな亀寺でした。
その他
公開:19/01/02 13:17
いつか絵本を1冊出せたら...
そう思いながら書いてます。
少しだけホッコリしていただければ嬉しいです。
でも、たまにブラックも書きますけど。
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