数行小説集【六】

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第26話「らくだ」

砂漠でらくだに跨った男が一言。
「あぁ、楽だ」


第27話「サラマンダー」

貴重な資料や文献が大量に保管されている図書館。
ここに「精霊召喚の書」なる書物があった。
ある日、司書になったばかりの男が精霊召喚に挑んだ。
現われたのは、火の精霊・サラマンダー。
瞬く間に図書館を全焼させたという。


第28話「彼の自慢」

彼は生粋の自転車乗り。
どんな自転車でも爆走出来るらしい。
「ママチャリで車と並走できるぜ!」
私は思わず呟いた。
「へー、そう」


第29話「鶴の恩返し」

むかしむかし、あるところに気の優しいお爺さんがいました。
ある日、お爺さんは罠にかかった鶴を助けてやりました。
翌朝、お爺さんの家の玄関に千羽鶴が吊してあったそうな。


第30話「打上花火」

ドン。ヒュルルルル……パーン。
「イメージトレーニングは完璧だ。いざ!」

ドン。ヒュン……。
その他
公開:18/12/29 23:45

壬生乃サル

まったり。

2022年…3本
2021年…12本
2020年…63本
2019年…219本
2018年…320本 (5/13~)

壬生乃サル(MiBU NO SARU)
Twitter(@saru_of_32)

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