あの男

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あの男が憎い。
男はいつも堕落した生活を送っていた。五十歳を過ぎても働かず、たまに癇癪を起こし物に当たる。両親は苦労が絶えなかった。男にとって世界は家で完結していた。
俺の親父を殺したあの男が憎い。
どうしてあんな男に真面目な親父が殺されなければならなかったんだろう。親父の死を聞かされた後、最初に男を見た瞬間に俺は悟った。あの男が殺したんだと。理由は分からないが俺の本能がそう叫んでいた。
何もできない自分が憎い。
だが、もう我慢の限界だ。あの男に復讐してやる。俺はあの男より体は小さく力もないが、そんなことどうだっていい。
俺と会った瞬間のあの男が憎い。
男は少し口角を上げ、嘲笑うように言った。
「ついに来やがったな」
体が勝手に動いていた。感情のまま男の元に飛び込んだが、男の右手から放たれたジェット噴射により、俺の復讐心は憎しみにまみれたドス黒いハネと共に散った。
その他
公開:18/12/29 18:34

ショー

読んでいただきありがとうございます。
物書き初心者
ぽつぽつ書きます。よろしくお願いします

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