わたしの年越し

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我が家は貧しくろくに正月の準備もできなかった。
今も処分品のかけそばを年越しそばとしてゆでている。
「ただいまー!」
どうやら長男の達郎がバイトからかえってきたらしい。
「お店の処分品を大量にもらったから入れるねー!!」
バチャン!!ギャー!!!
おでんの具やらパンやら片っ端から放り込んだ。
年越しそばならぬ闇鍋になってしまったが食べれるからいいか
「ただいまー!!」
長女の明美が帰ってきたらしい。手には風呂敷包みを持っている。
「じゃーん!! 御開帳!!」
ご丁寧にも重箱にぎっしりとおせち料理がつまっていた。
友人宅で手伝いをするお礼でおすそ分けしてもらったらしい。
そこへ拓郎が降りてきた。手には正月飾りを持っている。
「自作した」とのこと。
「でもこれって一夜飾りじゃない?」
「ごめん、間に合わなかった……」
でもありがたく飾ることにするよ。
温かい年越しをありがとう、子供達。
その他
公開:18/12/29 18:16

ばめどー

ぼちぼちやっていこうと思います。
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