家族ごっこ
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本当のお兄ちゃんみたいでよく遊んでもらった。20歳の誕生日、いっつも子どもだなって馬鹿にされてたから仕返しみたいな気持ちで飲みに誘った。
初めて飲むビールはとんでもなく苦くて、舌がヒリヒリする。カウンターの隣で彼は美味しそうに飲んでいて、自分と同じものなんて信じられない。でも苦いって言ったら子どもみたいに思われそうだから顔色ひとつ変えずにゴクゴク飲む。
「お前がお酒飲んでるとはな。」
2杯、3杯、気づけば今何杯目なのかわからなくなっていた。
「うふふふ。もう子どもじゃないもんね。でも一緒に家族ごっこしてた頃が懐かしいなぁ。」
「いっつも牛乳買いに行かされてたからなぁ。」
「そうだった、そうだった。」
彼がまだ半分程残っていたビールを一気に飲む。
「家族ごっこ、ごっこじゃなくしてみる?」
顔が赤いのはお酒のせいにしてもいいかな。
初めて飲むビールはとんでもなく苦くて、舌がヒリヒリする。カウンターの隣で彼は美味しそうに飲んでいて、自分と同じものなんて信じられない。でも苦いって言ったら子どもみたいに思われそうだから顔色ひとつ変えずにゴクゴク飲む。
「お前がお酒飲んでるとはな。」
2杯、3杯、気づけば今何杯目なのかわからなくなっていた。
「うふふふ。もう子どもじゃないもんね。でも一緒に家族ごっこしてた頃が懐かしいなぁ。」
「いっつも牛乳買いに行かされてたからなぁ。」
「そうだった、そうだった。」
彼がまだ半分程残っていたビールを一気に飲む。
「家族ごっこ、ごっこじゃなくしてみる?」
顔が赤いのはお酒のせいにしてもいいかな。
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公開:18/12/28 00:25
本を読むのが好きで、いつか自分もこんなふうに自由に文章が書けたらいいのになぁと思って始めました。本を読むと今まで上手く説明できなかった感情を言葉にしてくれてスッキリすることがあります。いつか私もそんな風に人の繊細な感情を文字に起こせるようになりたいです。未熟な文章ですが目を通していただけると嬉しいです。
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