レジブクロウ

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地球は人類に滅ぼされようとしていた。
神は巨大なフクロウを下界に解き放った。
「レジブクロウよ、頼んだぞ」
仄かに漂う月明かり、レジブクロウは天空を舞い、下界へと羽ばたいていった。

レジブクロウは、忽然とネオン街の上空に現れた。逃げ惑う人間。眼球から赤い光を照射された人間たちは、鋭い爪に摑まれ、レジ袋の中へ放り込まれていくのだった。
「ギャーギャー煩い奴らだ」
レジ袋は人間でいっぱいになった。

「神さま。お望みの人間どもを捕まえて参りました」
「よくやってくれた。まとめて地獄へ届けてくれ」
「中に地獄に送る価値さえない、クズも混じっておりますが」
「好きにするがよい」
レジブクロウは人間のクズを掴み啄ばんだ。
「はむっ。欲望にどっぷり浸かったなんとも甘美な味ですな」
「ご苦労だった。明日はゆっくり休むがよい」

休日レジブクロウはネオン街にやってきた。
「あの味、忘れられないんだよな」
ファンタジー
公開:18/12/27 21:10
スクー レジ袋の休日 フクロウ 神様

豊丸晃生( 大阪 )

ショートショートの神様、星 新一を崇拝しています。
お笑い系のショートショートを中心に書いていきたいと思いますので、よろしくです(^^)。

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